絵画コンクールの審査は楽しい。
唐突ですが、私は子どもの絵を見てきた数に関しては結構な自信があります。
毎年いくつもの絵画コンクールの審査員をしていたり、
朝日小学生新聞の連載20年の間に毎週のように送られてくる絵を通して、
たくさんの力作に日常的に触れています。
そして元気をもらっている気がします。
ことに夏から秋にかけては審査会が多く、
しばらく子どもの絵を見ていないと寂しくさえ思えてしまうのです。
多分私は子どもが描く絵が大好きなのだと思います。

で、私がお引き受けした今年のコンクールをまとめてみました。

「花王メリットみんなの夢 絵画コンクール」

このコンクールの素敵なところは、絵の善し悪しだけでなくそれぞれの夢が
描かれることです。
宇宙を旅したいとか、恐竜に乗って世界を巡りたいとか、
海底都市に住んでみたいといったベラボーな夢もあれば、
サッカー選手になりたいとかネイリストになりたいとか
憧れが描かれることもある。
中にはお父さんのようになりたいという微笑ましい絵も登場する。
夢を描くのだから、当然力が入るし、細部が生き生きしてくる。
なかなかどうして審査は難しく、そして楽しいのです。
このコンクールの審査員は毎年、メリットのCMに登場する
方々も加わっています。
仲村トオルさんや乙葉さんや江角マキコさんなどとご一緒してきました。
昨年からは井ノ原快彦さんとご一緒しています。
子供の絵を熱心に見る姿はテレビで見る以上に素敵です。

「ふるさとのお盆の思い出絵画コンクール」

お線香やルームフレグランスで有名な日本香堂さんが主催しています。
今年はなんと16年目。
持続は力なり。今年も6万を超える作品が集まりました。
一口に6万と言うけれど、
昨年の受賞者に聞けば一枚に16時間かかったそう。
それぞれが絵を描くのに平均4時間かかったとすれば、
延べにすればすればこの一年で全国の子供たちの24万時間が
費やされた計算。これはすごいことです。
この年月を続けるのは並大抵のことではないと思います。
もちろん作品のレベルは高いのは言うまでもなく、
夏休みを元気いっぱいで過ごす日本の子供たちの健やかさには
涙が出そうになります。
審査員長はふるさとを描く日本素朴派の画家の原田泰治先生です。

「わたしのふるさと自慢絵画コンクール」

このコンクールは長野県で有名なホームセンター
綿半ホームエイドなどをもつ
綿半ホールディングスさんが主催しています。
信濃毎日新聞社やSBC信越放送などが共催していて、
長野県の魅力爆発の作品が集まります。
ふるさと長野の自慢は名所旧跡ばかりではなく、
通い慣れた道や学校、食べ物や家庭用品、
はては家族や友人など多岐にわたり、
「あー長野県て本当にいい所なんだなー』と毎年心から思わせてくれる
傑作が並びます。東京者の私にとってはうらやましい限りです。
このコンクールの審査も原田泰治先生とご一緒しています。
毎年審査会と表彰式に行く長野は、私の第二のふるさとになりそうです。
今年は北陸新幹線が開通したので、
なんと東京、大宮で停車したら、次は長野という潔さ(笑)。
うとうとしていたら富山までいってしまいそうでした。

「ミツバチの一枚画絵画コンクール」

山田養蜂場さんのコンクールです。今年で3回目。
先きに書いたようにますます楽しみなコンクールです。
審査員は玉川大学名誉教授の佐々木正己先生で、
ミツバチ研究の第一人者です。
他に里山写真家で昆虫に詳しい今森光彦さん、
朝日学生新聞社の代表脇阪嘉明さんに加え、
山田養蜂場の山田英生社長です。

「世界こども図画コンテスト」

家の光協会が主催しています。
家の光協会は宗教団体と間違えられるそうですが、
農業・農村文化の向上を目指すJAグループの出版文化団体です。
このコンクールは23年目を迎えますが、
私は先年から参加しています。
今年は77カ国からの参加があり、日本の子どもたちとは
ひと味もふた味も違う驚きの作品に目を見張ります。
とはいえ、「私の絵を世界に発信したい」という
子どもたちの情熱はどの国でも等しく、
絵画が世界の共通言語だということを改めて実感できる
貴重なコンクールです。
最終審査である第2次審査は昨日終了したばかり。
まだ、心躍る作品の数々がまぶたに焼き付いています。
それぞれの国で、絵を描く子どもたちの姿を思い浮かべながら
作品を見るひとときは格別で、居ながらにして
世界各国の香りに浸ることができます。

「日本全国子ども料理サミットお絵かき部門」

日本全国子ども料理サミットは農林水産省が主催するもので、
今年から絵画部門が新設され、審査員をお引き受けしました。
とは言っても応募者は全員幼児。
郷土料理を描くという一風変わったテーマで、日本の食の豊かさを
感じました。画面からはみ出すほどいっぱいに描かれた料理の数々に
絵の出来栄えを超えた微笑ましさに審査を忘れてしまうほどでした。

「自己表現コンクール」

このコンクールは自己表現なら何でもOKというコンクール。
NPOの活動で、絵画の部の審査に協力してはや15年になります。
作文あり、短歌あり、音楽や、VTRによるダンス、
英語のスピーチなど様々なジャンルに挑戦。
500円〜800円を支払って応募すれば、
寸評がついて返却されるというシステムです。
先生方はすべてボランティア。
年末に表彰式があり、毎年結構盛り上がるんです。

他にも作文のコンクールもお引き受けしています。
こちらはエッセイスト結城昌子として審査しています。
これに関してはまたの機会に書きますね。

結城昌子

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