NHKラジオ深夜便 生放送の2回め です。
この4月から、NHKラジオ深夜便での構成が変わって
第一日曜日(初回は5月6日でした)の夜11時過ぎに
名画の話をさせてもらっています。

毎月というのではちょっとたいへんかも…ということで隔月に。
生放送で、少し長めの40分弱!! やっぱりたいへん!!(笑)

NHKのど自慢でおなじみの徳田章アナウンサーと
いっしょに、名画のお話しをさせてもらっています。

2回目は、今週の日曜日(7月1日) 夜11時18分スタート。
聞いていただければうれしいです。

結城昌子

180506深夜便3.jpg


雪化粧の富士山
そうそう、箱根までの道中、
雄大な富士山を何度も見ることができました。


fuji.jpg

乙女峠から見た富士山です。


otometouge.jpg


結城昌子

ポーラ美術館
遅くなりましたが先日のご報告です。

雪の残る箱根。
道が心配だったので、
一応スタッドレスタイヤで出かけましたが、
晴れ渡る青空のもと、全く問題ありませんでした。
ノーマルタイヤでも問題なかったなと思いました。

透明な空気がきりりとして気持ちよかったです。

ポーラ美術館にはたくさんの方々がいらしていました。

entran.jpg
自然の景観を守るために、山の斜面に作られた美術館。
エントランスです。

kannai.jpg
館内のカフェにもたくさんの人が集っていました。


それにしてもいつ見ても素晴らしいコレクション。
惜しげも無く並ぶ傑作を見ているだけで
幸せな気もちになります。

参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

美術館の関係者の方々、お世話になりました。
お疲れさまでした。

結城昌子

明後日の土曜日は
箱根のポーラ美術館でトークショーです。

ちょっと寒そうですが、
お天気はなんとかもってくれそう。。

久しぶりの箱根にわくわくしています。
有名な箱根のもろもろにはまったく詳しくない私ですが
ニッチな立ち寄り先には事欠きません。

もちろん何度訪れても
ポーラ美術館が素敵なのはいうまでもありませんが

北斎の肉筆が残る岡田美術館…
ひなびた風情のある姥子温泉秀明館…
オリジナルな寄木作りの作品が美しい本間木工所…
晴れていたらまた行ってみたいな

足もとがぬかるむ箱根の山道ですが
こんな時期だからこそ とふっと思いつかれた方は
小田急ロマンスカーや新幹線に飛び乗ってお越しください。
お目にかかるのを楽しみにしています。

結城昌子

未来の土木コンクール
私にとってはちょっと変わったコンクールの
審査に参加させていただきました。

お台場の日本科学未来館で今日発表が行われた、
土木学会主催の「未来の土木コンクール」です。
このコンクールは、子どもたちの夢を
土木の専門エンジニアの方々が形にするというもの。

子どもたちは未来プランナーとして、こんな未来にしたいな…
というプランを発表し、それを
日本を代表する土木の専門技術者が、
会社の枠を越えて6、7人のチームとなって
具現化して発表するというユニークな試みです。

doboku1.jpg


大人と子どもの混合チームの発表を審査するひとときは、
恐れ多くも楽しくて、私にとってはとても新鮮な体験でした。

最終選考に残った優秀賞のチームは5つで、
それぞれにユニークでした。

詳しくはホームページを見て下さいね。


そのなかから最優秀賞に選ばれたのは、
被災時に公園の遊具で発電をするというプランでした。

ブランコや滑り台、シーソーなどで発電できれば、
避難した公園が停電でも、子どもたちの遊ぶ力で
発電しようというメッセージが込められています。

笑い声まで発電に利用しようというものですが、
技術者の方々の丁寧な試算では、
ひとつの公園で一日0.16kwhしか発電できないことになり、
とてもまかないきれないので、
全国の公園から送電するシステムまで加えられての具現化でした。

doboku2.jpg


私も大好きな内容でした。
簡単な試作品まで作られてあって、
声を出すとほんの少し電気がいて、
サイエンスアートのようでわくわくしました。

ディズニーランドなどに代表される
電気をふんだんに使う遊園地とは真逆の、
電気を生み出す遊具は本当に素敵なプランです。

子どものベラボーとも思える夢もさることながら、
真剣に取り組む大人の皆さんの真摯さにも感動しました。

子どもたちの笑顔はもちろん素敵でしたが、
技術者の方々の笑顔はもっと素敵でした。

あっという間の2時間半。
関係者の皆さま、お疲れさまでした。
そして、ありがとうございました。

結城昌子


熊谷守一展について。
ラジオ深夜便で熊谷守一について語らせていただきました。

現在、東京国立近代美術館で「熊谷守一展」が開催中ですね。
「没後40年 熊谷守一 生きるよろこび」


0316kumagai_oniyuriniagehacho100dpi.jpg


好きな方も多いと思います。

私も大好きな画家なので、東京豊島区にある
熊谷守一美術館へも行ってきました。

良かったら「聞き逃しサービス」で
お聴きいただければ嬉しいです。
2017年12月18日(月)、午前0時23分からですので
((19日になっています)そこにあわせてくださいね。
約15分間です。

ラジオ深夜便聞き逃しサービス

結城昌子


MORGENで対談しました。
MORGENという学校図書館向けのタブロイド紙は、
中学高校での授業でも使われているそうです。

その紙面で、新潟市の美術教諭の甲田小知代先生と
『すごいぞ! ニッポン美術』について対談しました。

甲田先生は、『すごいぞ! ニッポン美術』を
読み込んでくださり、とても関心を持ってくださいました。

という事で実現した対談です。

話が弾んで、とても楽しい時間を持つことができました。
甲田先生、わざわざ東京までお越しいただき
ありがとうございました。

掲載紙面の一部を画像として載せさせていただきます。
画像をクリックすると大きくなりますので、
目を通していただければ嬉しいです。


MORGEN3.jpg


結城昌子

草間彌生美術館
新宿区弁天町に草間彌生美術館がオープンしてまだ日の浅い夕方、
仕事場からの帰り道に前を通ったのでパシャッ!

kusama_musee1.jpg

kusama_musee2.jpg

地下鉄東西線早稲田駅と神楽坂駅と大江戸線の牛込柳町駅の
ちょうど真ん中あたりに位置する住宅地にあるため、
ひときわ目を引きますが、
草間さんの個人美術館にしては落ち着いた印象のシックな佇まいです。

残念ながらチケットは美術館のウェブサイトから、
日時指定の予約・定員制、90分の入れ替え制ということで
ふらっと立ち寄るという気軽さはありません。
しかも祝日でない月、火、水は休館だそうです。

予約はすでに満杯で、次の機会を待たねばならないようです。

私も近くにいながら見る機会を逸しています。

地元ではいつオープンするのだろうと、
3年ほど前から言われていたので、
やっとオープンになったのね、という気分です。

草間さんとも以前はよく道ですれ違ったりしました。

いつまでもお元気で活躍なさる姿は、
作品と同等の存在感がありますね。

現代アートは作者の生き様も含めて作品の価値になると言われますが、
草間さんはその筆頭だとおもいます。

いちファンとしてこれからも楽しみにしています。

結城昌子


アマゾンサイトが…
お世話になっております。
artandサイトの管理人mayです。

読者の方から、
最新刊の「すごいぞ!ニッポン美術」(西村書店刊)

sugonichi_jacket22.jpg

について
「アマゾンのサイトにとんだのだけれどなんか…おかしい」
あるいは「検索できない」などの
ご連絡をいただくようになりました。

そうですね。
うまく本に行きつけませんし、
ベラボーな価格がついてしまっています。
(定価は2592円=2400円+税192円です。)

皆さま方にはたいへんお手数ですが
ご購入のお心づもりがありご覧いただく際には

西村書店
Rakuten ブックス
honto

などのサイトをご参考にしていただければ幸いです。
ご迷惑をかけて申し訳ございません。
どうぞよろしくお願いいたします。

管理者may

ミレーについてラジオ深夜便で。
毎月第三月曜日の深夜(火曜日の朝)に放送されている
「ラジオ深夜便 大人の教養講座」で、
今回はバルビゾン派の代表画家、ミレーについてお話ししました。

『落ち穂拾い 夏』は日本で見られる
私のお気に入りの一枚です。

ochibohiroi_natsu2.jpg


バルビゾン村にも何度か行く機会がありました。
ミレーのアトリエがまだ残っていて、
当時の雰囲気を味わうには最高ですが、
作品を手軽に鑑賞するには
山梨県の甲府にある山梨県立美術館の
ミレー館はおすすめです。

ミレーの世界に浸るにはぴったりの空間だと思います。

番組の中でも触れていますので、
良かったらお聞きください。

「ラジオ深夜便、聞き逃しサービス」
にリンクしました。

2017年11月21日(火曜日)の0時台を選んでいただき、
0:24分頃にカーソルをあわせていただければと思います。

結城昌子


すごいぞ!ニッポン美術
私の新刊、『すごいぞ!ニッポン美術』
本日発売されました。

私にとって日本美術をひもとくことは、
西洋名画のそれとは全く異なる新鮮な挑戦でした。

今まで出会ってきた、たくさんの子どもたちの顔を
一人一人思い浮かべながら、
心を込めて書き下ろさせていただきました。

画像の選定、構成、文、デザインをすべて
私とスタッフで行っています。

すごい絵師たちが、守り続けてきた
美しいニッポンの心を美術作品を通して
感じてもらえたら嬉しいです。

良かったら是非書店でご覧ください。


sugoizo_hyoshi_rittai.jpg

表紙は、川瀬巴水です。


結城昌子

ボスの映画が公開されます。
「謎の天才画家 ヒエロニムス・ボス」という映画が
12月に渋谷のシアター・イメージフォーラムにて公開されます。

ボスと言えば、レオナルド・ダ・ヴィンチと同年代に
北方ルネサンスの地、フランドル地方で活躍した画家です。
昨年がちょうど没後500年です。

こちらで予告編が見られます。
bosch-movie.com


bosch_movie.jpg

eiga.com/news/20171011/17/1/01/

公開に先立って見せていただきましたが、
ボスの『快楽の園』の細部をゆっくり、
大きな画面で見たい方にはおすすめです。
たくさんの部分が丁寧に映し出されています。
その奇抜な想像力は圧巻です。

映画として面白いかどうかというより、
ただただ、作家、アーティスト、音楽家…など
様々な立場の方々が画家ボス、あるいは『快楽の園』について
思い思いのことを語っているので、
この難解な絵を見るにあたってのヒントがいろいろありました。

そういう意味で
ボスに全く興味や関心がない方にはちょっと単調かな? 
とも思います。

私が興味を持ったのは、この作品の元の題名が、
『多様な世界』あるいは『いちごの絵』だったということです。笑
こんな題名だったら、みんなが目を凝らしていたでしょうか。笑

考えてみれば『快楽の園』という題名が、
この作品をさらに興味深く、凄い物にしていたのですね。

私はこの作品をプラド美術館で見たことがありますが、
あまりの細かさにびっくり!
ブリューゲルもそうですが、北方の画家たちは
もの凄く目がいいんだと思わずにはいられませんでした。
今で言えば極細のボールペン並みの細く繊細な線。
それを筆で描いていたのですから、
もはや執念ですよね。笑

結城昌子



「小学館あ〜とぶっくシリーズ」が中国で。
すでに、このシリーズは
中国語(繁体字)に翻訳され台湾で出版されています。
今年、中国(大陸)の出版社から日本の出版社を通して
オファーをいただき、翻訳出版されることになりました。
残念ながら、まだ<簡体字>でのかき文字の
仕上がりは見ていないのですが。笑

ご存知のようにこのシリーズは、
名画や画家の美術史的解説の本ではありません。
私が個人的に感動したことを創作的に構成し直し、
子どもたちのために小さな物語にしたものです。

ゴッホの、<うずまきぐるぐる> とか、
ピカソの、<あっち向いてホイッ!> とかは、
中国ではどういう表現になるのでしょうか。
伝わるのでしょうか。
正直、ちょっとドキドキしています。 

結城昌子

seura_chinataiwan2.jpg

seurat_chinataiwan.jpg
台湾版の『スーラの絵本』です。



『名画ここどこ』の活用法
親しい方からこんなお話をいただきました。

「母が入院することになり、『名画ここどこ』をプレゼントしました。
ベッドの上でも遊べて、ボケ防止にも繋がってくれたらと思って
持っていくと、早速ページをめくりはじめました。絵を見て微笑む
母を見るのは久しぶりでした。」

嬉しかったので、
文面を紹介させていただきました。

そうなんですね。
子ども向けのトイが高齢者にもぴったりという話は
最近テレビなどでよく見かけます。
アート好きとか、そうでないとかに関わらず
部分探しは脳の活性に繋がるようです。

そういえば笑い話のような話ですが
うちのスタッフのひとりは、母親用と思って偶然購入した、
おそらくキッズ用の「まちがい絵探し」という冊子を自分で
ベッドサイドに置いて、毎日やっているうちに
なんとなくクセになったようで
「これが案外むずかしくて…」なんて笑っています。

(おいおい、文字や図形をふだんおいかけているキミが
そんなことでどうする!)

いい絵は時に絶大な力を発揮してくれます。
遊びながらその力を実感してほしいです。

お見舞いなど、ご高齢の方にもご活用いただければ、
作者としてはこの上ない喜びです。
Kさん、ありがとうございました。

名画ここどこ: 小学館あーと知育ぶっく
<

結城昌子

ゴーギャンは嘘つきだったのです。タヒチ編1
私がタヒチに行ったのは、
ゴーギャンのこんな言葉があったからでした。

……あたりは漆黒に包まれ、物音ひとつしない。
枯れ葉の落ちるわずかな音さえはっきり聞こえるほどの、
静けさにつつまれる夜……。たしかそんな内容でした。

そんな静けさに満ちた夜って?
枯れ葉の落ちる音が聞こえるほどって?

そこを精霊たちが音もなく通り過ぎるなんて
考えただけで行きたくて行きたくて…、で行ってしまったというわけ。
もう10年も前のことですが。

思いのほか湿った空気に混じって
海の匂いと、土の匂いと、花の匂いと、熟れた果実の匂いがまざって、
とても濃密な香りがしたことが忘れられません。
これが、ゴーギャンが「かぐわしき大地」と語った
タヒチなのだという実感に胸が熱くなったことを思い出します。

tahiti-02.jpg
タヒチの代名詞、水上コテージです。

実は、私の泊まったコテージは
ハネムナーに人気のある水上コテージとは別の、
少しだけ割安のビーチコテージ。

こちらは、木立のなかにあって、目の前は海で、
「かくわしい大地」を望む滞在者にはピッタリ。
水上コテージはひとりで泊まるには、
あまりにロマンティックすぎるというものです。(笑)

凄いのは、夕暮れ。
神々の儀式のように荘厳な日没が
毎日繰り返されるのだからたまりません。
<私は何者なのか?どこから来て、どこに行くのか?> って
ゴーギャンの絵の題名みたいなことを本気で思ったりしました。(笑)

Paul_Gauguin1.jpg
ゴーギャンの『我々はどこから来たのか、
我々は何者なのか、我々はどこへ行くのか』です。

完全にゴーギャンの残した言葉を信頼していた私ですが、
とうとう、もうひとつのタヒチと出会ってしまったのでした。

なにもしない長すぎる時間に
たっぷりすぎる昼寝が災いして、
その日はなかなか眠れなかったのです。
実は、それまでの夜は疲れていたのか、バタンキュー! で
全く夜を味わえないでいたのです。
だから、夜の静けさを味わうのには絶好の日になる予定でした。

ところが、なんです。
シーツに潜って、全身を聴覚にして耳を澄ますと……、

砂浜に打ち寄せる波のタッポンタッポンに混じって、
遠く外洋から、うなり声のようなゴーゴーの音が
地響きのように聞こえてきて、
あたりの木々のザワザワも半端じゃない。
鳥はバタバタ、こともあろうに
パンダナスの葉をふいて作られた私のコテージの
屋根の上でなにやらギーギーカッカッと大騒ぎを始めるではないですか。

えっ、これが静けさに満ちた夜なの?
 
思わず枕に耳をふさいだら、
今度は床下からカサコソ。
カニが穴を掘っているらしい。カサコソカサコソ。
おまけにどこから舞い込んだのか虫がプ〜ン。
 
「うるさ〜い!!」

自然はこんなにもうるさいものだったのです。

もしかしたらそれは、ちょっとした風の機嫌で、
海が荒れ、山がざわめき、生き物たちが動き始めただけの
ことかも知れないけれど、
私ははじめて本当の意味で野生と出会った気がして嬉しかった反面、
ゴーギャンが嘘つきだと確信してしまったというわけ。

でも、嘘つきでいてくれると、ちょっと救われます。
ゴーギャンは晩年、
「パンと水しか口にしていない。金を送ってくれ!」
って、何度も悲痛な手紙を本国に書いていたけれど、
もしかしたらそれも嘘だったかも。
お金を無心する時に、
楽しく優雅に暮らしてます
とは普通は言わないと思うから。

思い出してみれば、パイナップルも、
マンゴーも道に転がっていたじゃないか。(笑)

結城昌子


1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17